
PolygonチェーンのWETHをETHチェーンのETHへブリッジする時の注意点と対策を知りたいですか?
PolygonチェーンのWETHをETHチェーンのETHへブリッジさせる方法は様々ありますが、
今回は「polygon wallet v2」でブリッジした時に起きた「資金不足」について注意点と対策を解説します。
実は以前に私はこの方法でブリッジしたことがあるのですが、途中のチェックポイントで「資金が不十分です」となって困ったことがあります。
チェックポイントで資金が不十分になるとキャンセルできず、そのまま資金が動かせなくなるので、この記事を読んで事前に確認してからブリッジするのをおすすめいたします。
その他、ブリッジ以外のルートも紹介。
この記事ではPolygonチェーンのWETHをETHチェーンのETHへブリッジした人に向けての注意点と対策を解説していきます。
最後まで読むとPolygonからETHへブリッジする時の注意点と最善の方法がわかります。
チェックポイントでの「資金が不十分です」を解決策!PolygonからETHにブリッジする時の注意点

初めにpolygon wallet v2のブリッジ時(途中のチェックポイント)におきた、「資金が不十分」の解決策をお話します。
結論からいうと
「ETHチェーンのETHの資金不足」です。
「当たり前だろう」と思うかも知れませんが、実際に提示された資金(ガス代)と同等の金額(または少し多め)でも「資金が不十分です」となる場合があります。
これは提示さらたガス代は概算のため、それ以上ガス代がかかることがあるからです。
これを理解していないで同等の金額(または少し多め)しか用意しないと原因がわからず困ります。
キャンセルもできず、途中のチェックポイントで資金が動かせなくなるので余分に資金を用意しておく必要があります。
PolygonからETHにブリッジした実体験
これは私が体験したことでもあるのですが、少額を追加で用意しても「資金が不十分です」となり困ったことがありました。
表示されているガス代よりウォレットに資金が入っているのに「資金が不十分です」となるのは、それ以上の資金が必要になる可能性があるからでエラーを回避するに多めに用意してくださいということです。
目安としては「0.1ETH以上」(約3万円)
ガス代は変動があり高い日は多めに用意していないと「資金が不十分です」となり困ります。
ケチって同額くらいしか資金を用意しないと送金手数料がかかり手間と資金が2倍かかりますので、ガス代はある程度確保してからブリッジしたほうがよいでしょう。
私は原因が「資金不足」であったことがわからなく、PolygonのMATICやPolygonのETHに資金を移動して試したのでかなり資金をロスしてしまいました。
この場合の解決策は「ETHチェーンのETHの資金不足」なので、指定さえたガス代より多く入っていても資金不足になった場合は、「ETHチェーンのETH」を追加しましょう。
ガス代が安い時は0.03ETH(約1万円)くらいでも大丈夫ですが、不安な人は「0.1ETH以上」用意しておけば間違いないでしょう。
PolygonチェーンのWETHをETHチェーンのETHに移動するときのおすすめルート

この経験から言えることは、基本的に今回のルート「polygon wallet v2」でPolygonからETHにブリッジすることはおすすめいたしません。
理由はガス代が高いからです。(3.000円~5.000円市況による)
数年前はETHの利用者が少なくそんなにガス代がかからなかったので「polygon wallet v2」でブリッジ紹介記事が結構あるので、気を付けてください。
それをマネしてブリッジするとガス代が高く、資金が足りないとブリッジの中間で止まりキャンセルもできず困ります。
現在は(2022年)ETHの利用者が多くイーサイネットワークでのガス代が高いです。
その他のルートとしておすすめのルートは2つ
- 別のブリッジサービスを利用する
- 取引所を経由するルート
別のブリッジサービスを利用する
ブリッジサービスは「polygon wallet v2」以外にもいろいろありますが、Polygonからイーサリアムのブリッジで優良なのが
「cBridge」というサービスです。
手数料が「0.00335845ETH」となっているので現在(2022年3月)でおよそ1.000円くらい。(市況による)
その他の有名なブリッジサービスと比較しても約3分の1くらいでブリッジ出来ます。
- Multichain(multichain.org) 0.02ETH
- xPollinate(xpollinate.io) 0.02ETH
- EVOdefi(evodefi.com) 0.01ETH
- Polygon Bridge(polygon.technology) 0.02ETH(変動)
- 5Wormhole (portalbridge.com) -
どのサービスも0.01ETH~0.03ETH(3.000円~9.000円)くらいで「cBridge」は約3分の1くらいなのでかなりお得なのがわかります。
しかしブリッジサービスは時間がかかったりハッキングの恐れがあるので注意が必要です。
最安値の「cBridge」も何がおこるかわからないので、「cBridge」を利用する場合は自己責任で調べてからおこないましょう。
取引所を経由
取引所を経由するルートは手間はかかりますが、ブリッジより手数料(cBridge以外)が安く、わりかし安全に行えます。
ブリッジ時のスワップ(MATIC)やBINANCEに送る際、少量のBNBが必要ですが、基本的にかかる手数料は最後にBINANCEからMetaMaskにETHを送る時の手数料「0.00625ETH」(2022年3月で約1,820円)だけです。
流れとしては以下
- 「DFYH exchange」でPolygonのWETHをUSDCにスワップ(無料)
- 「AnySwap」でBSCにブリッジしBSCでUSDCをBINANCEに送る
- BINANCEでUSDCからETHにスワップしMetaMaskに送る
このルートは、BINANCEの口座が必要になるのと、②で少しのMATIC、③で少しのBNBが必要になるのでご注意ください。
MATICは①で少量スワップすれば用意できますが、BNBはBSCのトークンなので①でスワップはできないので、全くBINANCEがない人は送れないので事前にBSCに少量のBNBを用意しておきましょう。
BSCの手数料は数十円ですが、BINANCEからMetaMaskに送れるBNBの最低出金額は500円くらいなのでそれを踏まえて用意してください。
BNBはBINANCEで交換又は買えます。
DFYH exchangeでPolygonのETHをUSDCにスワップ(無料)
DFYH exchangeを開きPolygonのETHをUSDCにスワップしていきます。
USDCにする理由は様々なチェーンで対応できて便利だからです。

- ガソリンマークの所を「On」にする
- Fromを「WETH」、Toを「USDC」を選択
- 「Approved」で確認し「Swap」
画面の指示通りに進めばOKです。
若干時間がかかりますがWETH(ETH)からUSDCに無料でスワップできます。
次のステップで少量のMATIC(2MATIC約300円~500円くらい)が必要になるので、もってない人はここで少額スワップして用意しておくとスムーズです。
実際は数円しか使わないですが、少量すぎるとブリッジ出来ないので2MATICくらいは用意しておきましょう。
MetaMaskでスワップされたか確認
USDCのトークンインポートをしていない場合は表示されていないのでトークンをインポートしていきましょう。
①MetaMaskの下の方に「トークンをインポート」があるのでクリック
②「カスタムトークン」に切り替え「トークンコントラクトアドレス」にPolygonScanの「Contract:」の所をコピぺ、または以下をコピペでもOK!同じものです。
「0x2791Bca1f2de4661ED88A30C99A7a9449Aa84174」
トークンシンボル、トークンの 10 進数は自動で反映されます。
③トークンをインポートをクリックで表示されるようになります。

AnySwapでBSCにブリッジしBSCでUSDCをBINANCEに送る
次にAuySwapでPolygonチェーンのUSDCをBSCにブリッジし、BSCでBINANCEに送っていきます。
PolygonネットワークのUSDCをBSCのUSDCに変えいく手順です。
BSCはBINANCEの「Binance Smart Chain」の略です。
ETHネットワークのブリッジは手数料が高いですが、PolygonからBSCは安い。
AuySwapはPolygonのサービスなので、ブリッジには少量のMATICが必要となります。
確認時に0.002176 MATIC、スワップ時に0.00315445MATICと表示されますので数十円(執筆現在)
AnySwapを開いて右上の「Connent to a wallet」をクリックしMetaMaskを接続してください。
Fromの所に「Polygon USDC」、Toの所に「BNB CHAIN USDC」を選択、数量を入力し「Approve USDC」をクリック

MetaMaskで承認後、「Swap」をクリックでBSCにUSDCがスワップ(ブリッジ)されます。
10分くらいでBSCに着金します。
MetaMaskのBSCにUSDCが着金したらBINANCEに送りましょう。
BINANCEを開き自身のアイコンをクリック→「ウォレット」→「フィアットと原物」→通貨を選択し(USDC)→「入金」

- 通貨を選択「USDC」
- ネットワークを選択「BSC BNB Smart Chain(BEP20)」を選択。
*ネットワークはいくつかありますが間違うとアウトなのでしっかり確認しましょう。
- アドレスをコピペで自分のMetaMaskの送金先に貼り付けて送金してください。
アドレスを間違えたらアウトなので、指差し確認、慣れていない人は少額送金テストするのがおすすめです。
間違いがなければ数分後BINANCEにUSDCが着金します。
BINANCEでUSDCからETHにスワップしMetaMaskに送る
BINANCEにUSDCが届いたらETHにスワップしてMetaMaskに送っていきましょう。
BINANCEのTOPページ「トレード」から「コンバート」

- 振替元を「USDC」
- 振替先を「ETH」に指定
- 「コンバージョンプレビュー」をクリック
完了後、ダッシュボードで確認するとアカウント残高に「ETH」として反映されていると思います。(反映には数分かかります)
あとは自分のMetaMaskにETHを送るだけです。

- 通貨「ETH」を選択
- アドレスは「自分のMetaMaskアドレスをコピペ」
- ネットワークは「ETH Ethereum (ERC20) 」を選択*重要
- 金額は送る金額(最小0.01ETH)
- 出金(確認作業をして出金)
BINANCEからMetaMaskへの送金方法は以下の記事を参考にしてみてください。
>>BinanceからMetaMaskにBTCとBNBを送る方法
この記事は手順は一緒ですが、BTCとBNBを送る方法でネットワーク(BSC)が異なりますので注意。
今回はETHなので必ず「ETH Ethereum (ERC20) 」で送ってください。
数分後MetaMaskに着金します。
これで取引所を迂回しPolygonネットワークのWETHをETHネットワークのETHに変えることが出来ました。
ちなみにPolygonのETHをそのままBINANCEに送ると宛先不明で資金が消えるので注意してください。
PolygonチェーンにBINANCEが対応していないので本当に気を付けてくださいね。キャンセルも回収も不可能です。
PolygonチェーンのETHをBINANCEに送る場合や、PolygonチェーンのETHを日本円に戻ず場合は必ず今回のルートでBINANCに送りましょう。
PolygonチェーンからBINANCEは絶対✖
日本円に戻す場合は、BINANCEでXRPあたりに替えて国内取引所に送るといいでしょう。(XPRは送金手数料が安い)
まとめ:チェックポイントでの「資金が不十分です」を解決!PolygonからETHにブリッジする時の注意点と対策
- 「polygon wallet v2」のチェックポイントで「資金が不十分です」となる解決策は、ETHネットワークのETH不足
- 「polygon wallet v2」はじめ、ブリッジサービスは手数料が高い
- 取引所経由は手間だが手数料が安い
- 取引所経由はPolygonチェーンでは少量のMATIC、BSCではBNBが必要
今回の取引所経由はNFTを販売している人が、PolygonチェーンのETHを日本円にするときにも使えるルートです。
現段階ではPolygonチェーンのETHをETHに送るならこの方法がベストですが、基本的にはETHのガス代が高いためPolygonには必要以上のETHを送らないようにするのがいいですね。
一度送ってしまうと手間も手数料もかかるので、ETHが必要なら資金があれば取引所で買ってMetaMaskに送金したほうが早いし安いです。
手数料の比較
ブリッジにかかる手数料(概算 2022年3月)
「0.003ETH~0.03ETH(1.000円~9.000円くらい)」
*ガス代なのでその時の市況により価格は変わります。
取引所経由(概算 2022年3月)
MetaMaskに送るのであればBINANCEからの送金料で「0.00625ETH(1.800円くらい)」+MATIC、BNB少量(数百円)
- ブリッジは事故をする可能性が高い&手数料が高いけど、手間が少ない。
- 取引所経由は比較的確実に資金移動ができる&手数料が安い反面、手間が多い。
どちらを利用するかは個人の好みと目的で変わるかと思いますが、基本的には取引所経由が良さそうです。
最後に繰り返しになりますが
「PolygonチェーンのETHを直接BINANCE(取引所)に送るのはだめ」です。
重要ですので!
資金が消えるので注意しましょう。